K53TAの分解清掃と、冷却のためのCPUグリス塗りかえ

K53TAの分解清掃と、冷却のためのCPUグリス塗りかえ

K53TAの分解清掃と、冷却のためのCPUグリス塗りかえ

これまで愛用してきたASUSのK53TA。

2年ほど使ってきたのですが、最近CPUとGPUの温度が上がるようになってしまいました。
ETS2というトラックのゲームをすると、CPUが最大96℃(Core Temp計測)になりファンも全開で回るようになりました。

そこで、分解清掃とCPU・GPUのグリス塗りかえを試してみることにしました。

 

こんな結果に

結論から言うと、キーボードを外してファンを掃除するだけで劇的な変化を体感できます。

アイドル状態で60℃(冬場)ほどだったのが、40℃ほどに低下しました。
ファンも軽やかに回る音がします。

K53TAのキーボードは簡単に外せるので、まずはファン清掃がおすすめです。

 

私のK53TAは、清掃前こんな感じでした。
汚い・・

毎日拭きあげで手入れしているのに・・
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ファン清掃の効果に味をしめて、CPUのグリス塗りかえもしてみました。

AS-05という銀グリスです。

その結果、アイドル温度にそれほど違いはないのですが、
負荷時に温度が上がりにくくなり、温度が上がった場合もすぐに下がるようになりました。

以前に96℃に達したETS2も、グリス塗り替え後には60℃ほどで抑えられるようになりました。

 

K53TAの分解

K53TAを分解するにあたって参考にするサイト一覧です。

Wikiを見れば分解の流れが分かります。
http://k53ta.wiki.fc2.com/wiki/%E5%88%86%E8%A7%A3

また、動画で分解の流れも確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=zOwJWdHbjVY

 

私の分解写真もこのページでご紹介しますが、グリス塗替えが初体験のため参考程度にみていただけると助かります(=゚ω゚)ノ
いろいろと突っ込みどころがあると思います・・

 

まずはWikiを参考にしながら、裏面のビスを外します。

キーボードを外すだけなら、赤丸のビス(本体にKの刻印あり)を外すだけでOKです。
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HDDを外します。
向かって左側にずらして端子を引き抜きます。
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アンテナコネクタと電源コネクタを外します。
真上に引き抜きます。
ドライブネジを外すと、DVDドライブを引き抜けるようになります。
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キーボードの爪をマイナスドライバなどで引っ込めながら、キーボードを外します。
裏側にコネクタがありますので、慎重に裏返します。

コネクタの黒い部分を上に引き上げます。基板側が支点となり、90度開きます。
すると配線シートの押さえがなくなり、引き抜けるようになります。
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各種コネクタを外していきます。
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青色の配線の部分は、基板側のクリーム色の部品を上に引き上げます。
基板側が支点となり、90度開きます。

この写真では勢い余って外れてしまいました・・
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上部のコネクタ類も外していきます。
白・青・赤・黒配線のコネクタはそのまま引き抜きます。

「MB」と書かれている配線も外します。
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ここまで外したら、表面カバーを外します。
爪で留めているだけなので、簡単に外せます。

いよいよ基板が見えてきました。

ホコリで汚い・・
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このコネクタは横に引き抜くと外れます。
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ヒンジ部分のコネクタは、上に引き上げると外れやすいかと思います。
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モニターコネクタ横にあるネジを外すと、ボードが外れます。
裏返したボード表面。
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ファンとヒートシンクのビスを外します。
まずはファンの分解清掃から。

既にキーボード外しのみで清掃済みのファンです。
掃除機での吸引で以外にキレイです。

しかし、細かい部分のホコリが残っています。
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綿棒できれいにします。
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外部につながるフィン部分もほこりが詰まっていました。
綿棒で清掃した後、裏側から息を吹き込むとほこりがきれいに取れました。
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ヒートシンクのCPU接面です。
古いグリスが付いています。
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無水アルコールと綿棒で洗浄します。
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CPUの古いグリスです。
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GPUの古いグリス。
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CPUとGPUの古いグリスをきれいにします。
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いよいよ新しいグリスの塗りつけです。
今回使うのは、AS-05という銀グリスです。

発売先から説明書がダウンロードできます。(PDF)
http://www.ainex.jp/data/as-05_mnl_web.pdf

CPUに米粒程度グリスをのせます。
(量に関しては個人差あり??)
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グリスを薄くのばします。
同じようにGPUにもグリスを塗りつけます。
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ボディーのホコリもできるだけきれいにしました。
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基板表面も軽くホコリを落とします。
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これで分解清掃とグリスの塗替えが完了です。

後は逆の手順で組み上げて完成です!

 

AS-05は200時間ほど経過してから最大性能を発揮するようです。

これからどのように変化していくかが楽しみです!

K53TAの分解清掃と、冷却のためのCPUグリス塗りかえ」への8件のフィードバック

  1. K53TAジャンクをヤフオクで落札し
    CPU交換したくて(A6-3420M⇒A8-3520M)ググってこちらにたどり着きましたが

    う~ん・・・

    CPUまでたどり着くにはほとんど分解する必要があるのですね~
    LENOVOのG570のCPU交換はやったことがあったのですが超簡単だったのですが・・
    ASUSとLENOVOではぜんぜん違いますね~

    表面カバー外しの直前で心が折れてしまい(表面カバーのベゼルを探ってマイナスドライバーをカバーと本体の間に挿してるときに不安感が勝ってしまいました)元に戻してしまいました

    しかし動画があることに気づきこちらを参考にさせていただきリベンジしようと思います

    しかし、CPUはOC出来るAMDって事なので負荷掛けつつ使用する前提(CPU使い捨て的で交換前提)でイメージで換装は容易な使用にしてほしかったな~

    とは言えモバイルのCPUはOEM前提の作りとしてこれはこれで仕方ないのかな~
    まあ一回分解して慣れればよいのでしょうが・・
    一回机の上だけでも綺麗に掃除してビスが迷子にならないようにしなくては・・・

  2. しかしながらK53TAはバランスの良いPCですね

    元々AMDの強みであるグラフィック性能を強みにデュアルグラフィックが効いているお陰で
    Win7以降では非常に重要なグラフィック関係の点数が高いので動作が非常に安定しています
    ※個人的に性能・機能をしっかりと使い切ろうと言うデュアルグラフィックスには好感が持てます

    ずーっとノートはG570(初期はi3-2440Mで換装後i5-2410M)でしたが断然K53TAが安定している気がします
    ※特にゲームもやらないし基本スペックを追求するマニアでも無いのでこれで十分

    完全にノートWin7はK53TAをメインにしていくことになりそうです

  3. 実際やってみたら出来るものですね
    意外と簡単にできました
    またノートPCの分解に抵抗感も薄くなり(過信は危険ですが)
    さらにジャンクパーツ集めが面白くなりそうです

    A8-3520Mに換装
    メモリ8GB
    OCでCPU2300MHZに変更
    デユアルグラフィックス有効
    でエクスペリエンス インデックスが上から

    7.0
    7.3
    6.6
    6.6
    7.5

    FF14のベンチノートPC標準品質
    5345

    ノートでこれだけのパフォーマンス出してくれるなら十分どころか十二分です
    特にデユアルグラフィックスが効いてます

    1. ナオさん、こんばんは(^^)
      レビューありがとうございます!

      CPUの換装もされたんですね~
      私はグリス塗りだけでもビクビクでした(笑)

      発売当時にK53TAを購入しましたが、値段以上の性能ということで人気になっていたのを思い出します。
      LenovoのG570は競合の機種として私も検討していました。
      懐かしいです(^^)

      私はメモリの増設しかしていませんが、エクスペリエンス インデックスはこんな感じでした。
      6.5 :プロセッサ
      7.3:メモリ (RAM) 8.00 GB
      5.3:グラフィックス AMD Radeon HD 6520G
      5.9:ゲーム用グラフィックス 5108 MB の 利用可能な総グラフィックス メモリ
      5.0:プライマリ ハード ディスク

      やはりCPUの換装やオーバークロックはかなりの効果が期待できそうですね!

      K53TAはまだまだ現役でがんばってくれそうな感じがします。
      ただ、液晶のヒンジが傷んできていますが・・orz

  4. kaden1000 さん
    コメントありがとうございます!!
    私もこちらのkaden1000 さんのブログと動画の紹介が無ければ出来なかったです!!
    大大大感謝しております!!

    僕のG570は低スペックの方なのでK53TAの方が良いという感じがしていますね
    またUSB3.0が付いているのも良いです

    G570はCPUによってUSB3.0は付いてないので・・・
    でもUSB2.0は4個ポートあるのでそれはG570に軍配が上がりますが・・

    しかし僕にとってはUSB3.0が付いてるメリットはかなり大きく、今日ヤフオクでこれ↓落札しました
    USB 3.0接続マルチドッキング USB3-DD2
    http://www.iodata.jp/product/av/ga/usb3-dd2/feature.htm

    最初、マルチディスプレイの為にUSB3.0⇒HDMI変換アダプタを探したのですが
    こんなもの(USB3-DD2)を発見し超感動でした
    これを入手して、現在のデスクPC環境(自作AMD A10-6800KPC)からK53TAに3台マルチディスプレイ出力+USBキーボード装着で完全デスクPC的環境で場合によってモバイルというイメージで使い倒そうと考えています

    実際エクスペリエンス インデックスで
    7.0
    7.3
    6.6
    6.6
    7.5
    出てればデスク環境でも十分です

    G570やK53TAの頃のノートは円高花盛りだったので販売価格が激安で(メモリも安かったですね)、
    XP⇒Win7への移行も手伝ってよく売れた結果、非常に安く中古ジャンクが入る環境が出来ています

    今回分解の要領も勉強させていただいたのでもっと遊んでいこうと思います!!

    1. ナオさん、こんばんは(^^)

      > USB 3.0接続マルチドッキング USB3-DD2
      おお~こんな便利な商品があるんですね!!
      これがあれば拡張性がかなり高まりますね~

      K53TAは据え置きでの使い方も便利ですよね。私もBluetoothのキーボードを付けて使っています。

      また、K53TAはなかなか音質も良いのではないかと思います。(私はあまり音にはこだわらないほうですが・・)
      作業をしながら
      http://www.aimp.ru/
      このソフトでBGMを流していますが、高音低音バランスよく出ていると感じます。

      あのころはPCもメモリも安かったですよね~(^^)
      つい最近、メモリの価格を調べていたらあまりの価格上昇にびっくりしてしまいました。

      でも確かに今の時期は、中古の良品を狙うチャンスでもありますよね~
      私もオークションを探してみたいと思います。

      またいろいろと情報交換させていただければうれしいです(^^)

  5. この記事を見て初分解&清掃、グリス塗布にチャレンジしました。
    清掃前はアイドル時50℃、ニコニコ動画を30分見ただけで96℃を叩き出し、オーバーヒートによるCPU低下でまともに視聴すらできなかった私のK53TAでしたが、
    おかげさまでアイドル時は変わらず50℃なれど、同動画をどれだけ視聴しようとも70℃を超えることはなくなりました。
    何よりファンが静かになり、回らずに済んでいる時間があるということの素晴らしさ。
    そろそろ買い替えかと思っていたので、非常に助かりました。ありがとう!

    1. 芋づるさん、こんばんは(^^)
      90℃を超えるとさすがに不安になりますよね・・
      音楽を聞いたりするときに、ファンが静かな状態になるのも分解清掃の良いところですよね~
      排熱がうまくいくとK53TA全体の寿命も伸びるような気がします!

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